巡縁記その3 五十嵐顕 東京大学名誉教授
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最終更新日:2018/08/19
趣味活動
野沢温泉村と五十嵐桂葉先生の縁は、ご主人の五十嵐顕氏が民宿「まるじ」さんに滞在し、執筆していたことによるものだった。
桂葉先生は、東京大学で学位を取るために、ドイツ語のレッスンをその場所でご主人から受けていたという。
ご主人の数千冊に上る蔵書をどうするか悩んでいたときに、村の方のご尽力により、廃校となった小学校の一室を図書館にし、一部を保管することになった。
今回、その小学校を特別に開けてもらい、五十嵐先生のご子息及びお孫さんと一緒に見学することができた。
栄村にある市川小学校。打ちっぱなしのコンクリートにたっぷりの檜を使った、それはそれは、威風堂々とした、重厚な学校だ。使われていないのが本当にもったいない施設である。
昭和49年に印刷された伊豆の踊子や蟹工船といった日本文学書を始め、戦争にまつわる様々な本。ドイツやロシアなどの洋書など貴重な資料がたくさんあり、どれも綺麗な状態で保管されていた。
本をめくると、ところどころ五十嵐顕氏の直筆で「これはとても大切な本」などと感想が書いてあったりする。
内村鑑三氏を尊敬していたと五十嵐桂葉先生も懐かしんでおられた。
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